31歳で初めて彼女ができた話と、私の歩んできた道のり

私は社会人になるまで、ずっと彼女がいませんでした。そして31歳のとき、人生で初めて彼女ができました。それはマッチングアプリを通じた出会いでしたが、この経験に至るまでの背景や経緯をお話ししようと思います。自分の人生を振り返りながら、同じような悩みを持つ方の参考になれば嬉しいです。

学生時代の私と恋愛との距離感

まず、中学・高校時代の私についてお話します。この頃、私は共学に通っていました。中学も高校も男女が一緒に学ぶ環境ではありましたが、特に恋愛が活発だったわけではありません。平成生まれの私が学生だった当時は、クラスで彼氏・彼女がいるのは40人中5人程度で、特別目立つ存在でした。クラスメイトにカップルがいること自体が話題になるような環境で、恋愛をしている人は少数派だったと思います。

このため、私自身が彼女がいないことを特に不思議だとは思いませんでした。中学・高校の時期は部活動や友達との時間に夢中で、異性との関わりを積極的に求めることもなく過ごしました。

恋愛に対する壁：コミュニティの中でのリスク

中学・高校時代に「好きな人がいなかったか」と言えば、決してそんなことはありません。気になる子や好意を持った相手はいました。しかし、私の性格的に「告白をして失敗したら、その後の関係性が気まずくなる」という不安が強く、実際に行動に移すことはできませんでした。特に学生時代のコミュニティは狭く、失敗すると学校生活全体に影響を与えかねないという恐れが常にありました。

この恐怖感は、後にアルバイト先や大学でも変わることはありませんでした。例えば、高校時代にアルバイトをしていたとき、先輩や同世代の女性と話す機会がありました。会話自体は楽しく、特に女性との会話が苦手ということもなかったのですが、「好きになった相手に告白して振られたら、同じバイト先に通うのが気まずくなるだろう」という考えが常に頭をよぎりました。このため、好意を持った相手がいても、告白という次のステップには進めませんでした。

大学時代の経験とさらに広がった恋愛の距離

大学では、さらに恋愛から遠ざかる環境に身を置くことになりました。私が所属していた学部は、男女比が約9:1で、圧倒的に男性が多い状況でした。このため、異性との接点はほとんどありませんでした。それでもアルバイトやサークル活動を通じて女性と話す機会はありましたが、学生時代の「コミュニティの中で失敗したら居づらくなる」という考えは根強く残っていました。

大学時代にもデートをしたことはありました。しかし、相手はやはりアルバイト先など、狭いコミュニティ内の人でした。相手への好意を感じながらも、「もし告白して振られたらどうしよう」という恐れが行動を制限し、結局何も進展しないまま関係が終わることがほとんどでした。

社会人になり、コミュニティの壁が薄くなる

社会人になると、学生時代のような固定されたコミュニティの影響力が弱くなりました。もちろん会社という新たなコミュニティはありますが、転職や異動が可能な環境であるため、学校生活ほど強い閉塞感は感じませんでした。このことが、私にとって大きな転機となりました。

社会人になってから私は、「趣味を通じた出会い」を意識し始めました。趣味のサークルに参加したり、マッチングアプリに登録してみたりと、出会いの機会を自分で広げる努力をしました。この頃、マッチングアプリの存在は比較的当たり前になっており、「ネットで出会うこと」への抵抗感も少なくなっていたため、自然な流れで始めることができました。

マッチングアプリでの試行錯誤と彼女との出会い

私はマッチングアプリを使い始めてから、約6人の女性と実際に会ってデートをしました。最初の頃は緊張しましたが、アプリの特性上、互いに興味を持った者同士が会うため、会話が弾むことが多かったです。

プロフィール写真については、美容室で髪を切ったときの写真や、趣味のライブ会場で撮った写真を掲載しました。顔を全面的に出すことは避けましたが、それでも十分にマッチングすることができました。むしろ、過剰に写真を気にしすぎない方が自然体で良いのではないかと思います。

私が彼女と付き合うことになったのは、数回のデートを重ねた後です。実は私から積極的に告白をしたわけではありませんでした。彼女から「私のことどう思っているの？」と聞かれ、その時にようやく自分の気持ちを伝えることができました。彼女がきっかけを作ってくれたおかげで、私は関係を一歩進めることができたのです。

マッチングアプリで意識したポイント

マッチングアプリを利用する中で、いくつか工夫したことがあります。まず、プロフィールの内容を具体的にすることです。自分の趣味や好きなことを詳しく書くことで、相手に親近感を持ってもらいやすくなります。また、マッチング後のメッセージでは、相手のプロフィールをよく読んだ上で共通の話題を見つけるよう心がけました。

一方で、メッセージを送っても返信が来ない場合もありました。このような場合は深追いせず、次の出会いに目を向けることが大切です。マッチングアプリは、1回のやり取りに一喜一憂せず、効率的に出会いを増やしていくことが重要だと感じました。

恋愛への一歩を踏み出すために

私が31歳で彼女を作ることができたのは、環境の変化と、自分から行動するようになったことが大きな要因です。社会人になってコミュニティの制約が薄れたことや、マッチングアプリを活用して新たな出会いを作ったことで、恋愛のチャンスが広がりました。

自分に自信がなかったり、告白する勇気がなかったりする方も多いと思いますが、大切なのは行動することです。私のように慎重派な人間でも、環境を選び工夫することで恋愛を進展させることができました。

終わりに

私が彼女と出会ったのは31歳と遅めかもしれませんが、それでも「恋愛に遅すぎる」ということはないと実感しました。大切なのは、自分に合った方法で一歩を踏み出し、新たな出会いを楽しむことです。この経験が、同じように恋愛に悩む方々の参考になれば幸いです。